帯状疱疹ワクチン シングリックス接種体験
帯状疱疹の患者さんが時折処方箋を持って薬局に来られる。
帯状疱疹は過去に水疱瘡にかかったことがある人が、何か免疫が落ちるような状態になった時に発症する、と言われているが、
旅行の後や何かイベントで疲れた、など思い当たる原因がある人もいれば、特に思い当たることのない人もおられる。
予後もあっさり完治する人もいれば、帯状疱疹後の疼痛に長々と悩まされる方もいる。
一生に一回と言われていたこともあるけれど、何回もなる人もいるようだ。
私自身体力に余裕がある方でもなく、親の存在、仕事が今後忙しくなる、帯状疱疹を予防できるならぜひそうしたいと思っていたが、
効果が長続きする不活化ワクチンのシングリックスは二回接種で5万円弱かかり、医療機関にわざわざ出向いて注射するのも億劫で、
ついつい何年も気になりながらもそのままだった。
9月に受けた大腸がん検診で便潜血が陽性となり、青天の霹靂の思いで消化器内科を受診した。
腸活には人一倍励んでいたので、なおさらだった。
結局、大腸内視鏡検査の結果何事もなく2年間は大腸がん検診も受けなくて良いというありがたいお言葉。
その消化器内科の待合室に貼ってあった帯状疱疹ワクチンのポスターを見て、先生に話を聞いてみたところ、
値段が高く二回接種だけれど、シングリックスは効果が一生続いて、帯状疱疹予防効果は95%ということだった。
シングリックスがまだ新しいことを考えると、一生続くというのは眉唾だな、と思いつつ、
私としては、とにかく仕事と親の介護をこなさないといけないかもしれない、この10年間さえ乗り切れれば良い、と思って接種を決めた。
待合室のポスター、効果抜群。
1回目接種後は、接種部を中心とした腕の痛み、微熱、なぜか頻尿の症状があった。でも、コロナワクチンほどの発熱でもなく、頭痛も軽く、ロキソニンのお世話になることはなかった。
2回目接種後、腕の痛みは2時間後くらいに始まり、微熱もそれを追って現れた。その微熱が半日後には38度になり、寒気と吐き気と頭痛、頻尿が6時間ほど続き、その後、急激に解熱した。頭痛だけ残ったのでロキソニンを服用した。
1回目と2回目は2ヶ月以上あけて6ヶ月以内に打たなければならないそうだ。
医療機関によって少し違うのかもしれないけれど、1回24200円、2回で48400円だった。
クレジットカードが使えない医療機関だったので、たいそうな出費を実感した。
ちなみにその医療機関ではPayPay,LINE Payは使えるようだった。
Twitter情報では、シングリックスを打っても旅行の後、帯状疱疹になった、というのを見つけたけれど、後遺症が軽く済むかもしれない、そうでなければ、この出費と発熱で辛かった時間が浮かばれないなあ。